2021.03.21
整骨院で一番多い、足首の捻挫!!
群馬県太田市、栃木県足利市の県境に当整骨院はあります。
開業以来、一番多い「ケガ」は、なんだろうぁとデータを取ると、圧倒的に足首です。
一概に足首と言っても、沢山痛める場所があります。そこで、足首のケガに対してサポーター、テーピング、ギプス固定の違いも含めて症例報告いたします。
よく患者さんに言われることが、ギプス固定の適応なのにサポーターじゃダメですか?
逆にサポーターでいい範囲なのに、固めて下さい。
などよく聞かれます。
そこで、どの様に決定し判断しているのか?
私の見解をお話できればと思います。部活やクラブ活動、親御さんのご苦労、家族の大変さを考慮した上でご説明していきます。
私の母が階段から落ちて、足首の骨を折った時もありましたので、皆さんのご苦労も少々分かります。
大きく3つ位に分けますね!
①ケガをしたのが、初めてなのか?2回目以降なのか?
②折れているのか? 折れてないのか?
③靭帯を部分断裂しているのか? 数カ所ケガしているのか?
①初めて足首のケガをした患者で、重症度が大きい場合はギプス固定を一番に勧めてます。何故なら、足首についている靭帯(骨同士をくっつけている線維)を、なるべく元の状態に戻したいからです。ケガをした時にしか、治す物質が身体から出てきません。治そうという反応が、腫れであったり、炎症でもあります。この状態の時にしっかり固めて、靭帯を出来る限り動かさないことが非常に重要です。足首のケガに対して何万例と診てきておりますが、この固定をしなかった方は、予後にほぼ慢性的に足首の痛みに苦しんでます。この状態をCAIといいます。(慢性足関節不安定症)
では、2回目の基準は?・・・2回目になるという事は、靭帯が緩んでいる可能性が高いです。(中には緩んでいない人もいます。)そうなるとギプスとしても靭帯が縮むわけではないので、ギプス適応から外して取り外し可能なシーネやサポーターにします。
②折れているのか?折れてないのか?→勿論折れていれば、問答無用で固定・松葉杖です。でも、ヒビならどうでしょう?ギプスをすれば骨がズレることありませんので、自宅では歩いてもいいよと言うこともあります。子供の場合、骨端線という成長軟骨があります。成長軟骨は、レントゲンでも空洞に映るくらい弱い場所になります。したがって骨折しやすい場所でもありますので、非常に注意深く当院では診てます。この場合も基本ギプス固定にしてます。
③靭帯を部分断裂しているのか?数カ所ケガをしているのか?→部分断裂の判断が大切です。後述しますが、エコー(超音波画像観察器)で確認します。妊婦さんの赤ちゃんを診るときに産婦人科の先生が診る器械です。数カ所の靭帯を損傷しているかも、視診、触診、テスト法、エコー画像で判断します。この場合は、非常に迷います。損傷程度が、軽い場合はサポーター、もしくは取り外し可能なシーネ固定とします。部分断裂は、ギプス固定確定です。
①・②・③それぞれの判断に非常に重要な事があります。エコー(超音波画像観察器)です。この器械がないと、判断ができません。皮膚の下は見えませんからね。ここで、ベテランの先生達からよく突っ込まれるのが圧痛と経験で分かるよ!ですが・・・本当に???? と私は思ってます。←これは、駆け出しの頃から本当に思ってました。
固定の中にテーピングが出てこなかったと思います。
テーピングの固定時間ってどのくらいだと思いますか?
→2時間です。
これでは、役に立ちません。ましてや伸びるキネシオテーピングなど論外です。
まとめますと、足首のケガをした→整骨院来院→判断→固定はきちんと相談しましょう!
納得していただけるように、きちんとご説明します。私の判断を押し付けることはしません。最短でなおり、今の痛みを取ってあげるのが治療だと思ってます。
ですから、足首のケガをした場合は、軽めでもきちんと診させていただくとありがたいです。
お電話でのご予約は、
0284-64-9605
群馬県太田市市場町672−3
かわうちはり灸整骨院