かわうちはり灸整骨院(太田市・足利市)は、スポーツ外傷やケガ治療の専門家です。

症例集

2019.10.30

肩から指先かけての痛み痺れ 胸郭出口症候群 過外転症候群(小胸筋)

胸郭出口症候群の中でも過外転症候群に関わる筋肉「小胸筋」についてご紹介させて頂きます。
(起始)第2~5肋骨           

(停止)烏口突起

(支配神経)内側胸筋神経・外側胸筋神経   

(作用)肩甲骨を前方、下方に引く
    呼吸補助筋

 

小胸筋は、大胸筋の下層にある扁平な三角形の筋肉で、この筋肉の収縮により、肩甲骨の関節窩が下前方に引かれる作用があり、その作用は、物を落としたときに腕を伸ばして拾うような動作の場合に作用します。
また、肩甲骨が固定されているときには起始部を持ち上げるため、呼吸の補助筋にもなります。
胸郭出口症候群は、4つの症候群の総称で、先程ご紹介した過外転症候群の他に3つあり、斜角筋症候群・頸肋症候群・肋鎖症候群で、なで肩の若い女性に多いと言われています。
まず、斜角筋症候群は前斜角筋・中斜角筋・第一肋骨で形成される三角間を通過して、頚肋症候群は、先天性骨異常であり(頸肋・第一肋骨の異常)、肋鎖症候群は、第一肋骨と鎖骨間間隙を通過し、過外転症候群は、先程ご紹介した小胸筋・肋骨間間隙を通過しており、この筋肉などの圧迫を受けてしまい、しびれなどの症状が出現します。
肩こりや上腕や前腕にかけての放散痛などから、頸椎症との鑑別やとくに外傷が原因となって発症する斜角筋症候群は、捻挫との鑑別が必要になってきます。

この胸郭出口症候群(過外転)について症例をもとにご紹介します!!
<症例>
群馬県桐生市在住・20歳代女性   仕事中 肩~腕 手指の痛み・痺れを訴え来院
肩関節 屈曲・外転・外旋(+) 結節間溝に圧痛(+) 棘上筋・棘下筋→大結節部の圧痛(+)ペインフルアークサイン(+) アンテリオールテスト(+) ライトテスト(+) エデン(-) アレン(-) モーリー(-) 
各種検査の結果・・・胸郭出口症候群  結節間溝炎の疑い
治療法・・・電気治療  HVマウス  手技(肩関節)
この女性は仕事上の姿勢から前屈位(前かがみ)の状態で両腕を使うことが多く、肩周辺の筋肉(腱板)や上腕の筋(上腕二頭筋)を中心に負担がかかり結節間溝・大結節(腱板筋の付着部)に炎症・疼痛が生じ、また、前述した姿勢が続いてしまったため小胸筋の近くを通る神経が圧迫・絞扼され手の痛み・痺れにつながったと考えられる。
治療としては、電気治療をした後に神経の興奮を抑えるなどの効果があるHVマウス(鎮痛目的)を行い、手技で肩周辺の筋肉の緊張を取り除きました。初回から数回来院してもらい、来院当初より症状も軽減しこれからも更なる症状軽減を目的に治療を継続していきます。
このように患者さんの症状に合わせて適切な治療をしていきますので、体の痛みでお悩みの方ぜひ、太田市足利市のかわうちはり灸整骨院へご来院下さい!!
ライトテスト⬇⬇