2024.01.27
打撲から骨化性筋炎にならないためには?
皆さん、こんにちは😊
柔道整復師の川岸です‼
早くも1月が終わろうとしていますね。
年末年始は年越しそばではなく、ラーメンを食べました😋🍜
今年もラーメンパワーで、皆さんが元気になれるお手伝いをしていきます!
よろしくお願い致します😬
本日は、1月に来院されたとある患者さんを
紹介させて頂きます‼
《患者》
17歳男性(高校2年生)
サッカー(小学校4年生~) 利き手利き足:右
ポジション:右サイドハーフ
小学校4年生までに水泳、野球、剣道、空手の経験あり
《来院日》
令和6年1月4日
《主訴》
左腕の痛み
患者が痛みを訴えているのは赤い部分になりますが、一見何もないように見えますよね…?
しかし、エコーを見てみると…
《負傷原因》
令和5年12月27日、サッカーに試合中、
競り合った際に相手の肘が当たり負傷しました。
《所見》
左上腕二頭筋筋挫滅
(この際、エコー検査以外の検査は全くできませんでした)
二頭筋のしこり(⧺)、瘢痕(+)
↓右側が患部のエコー画像です。
健康な方に比べて、筋肉の乱れがみられます。
ドプラ(+)⇒修復途中であることが分かり、
この際、骨化性筋炎には移行していません。
患部への強度の刺激は禁止。
運動の制限はかけていません。
《処置》
コンビネーション治療器(1MHz 100% 1.0W/㎠)
ダイヤパッドにて圧迫+フリーサポーター
↑こちらがコンビネーション治療器といい
痛みを抑える電気と超音波を
同時に流すことにより治りを早くします。
《治療方針》
骨化性筋炎に移行しないように注意します。
※骨化性筋炎とは筋組織の骨化現象である。
骨化により筋肉の中に弾力性の異なる部分が出来てしまい、負荷が加わると損傷しやすい状況になる。
《経過》
1週目
左肘関節屈伸痛、左肩関節内外旋痛(+)
左前腕回内外痛(-)
⇩
左肘関節屈曲痛(↓)、左肘関節屈曲ROM(↑)
Heet(+)
来院開始日から1週間たったためエコーで確認
患部の高エコー像が顕著であり、ドプラをかけたところ血流はあったので石灰化はないが、
想定より速いスピードで線維化が進んできていていました。
処)コンビ、ダイヤパッド圧迫+サポーター
2週目
左上腕しこりに変化がないため、
本日はしこりをなじませる、崩す目的で鍼にパルスを流します。
学校で自分で押したときは患部P(+)、院で圧痛を確認した際、P(↓↓)
左肘関節自動屈曲P(-)、伸展0°P(+)⇒患部に痛みは無いが上腕二頭筋遠位P(+)
処)コンビ+鍼+パルス
3週目
日常生活動作での圧迫+サポーターは除去し、サッカー時のみ着用を継続するよう指導しました。
⇩
圧迫+サポーターを除去しても日常生活動作良好とのことでした。
患部圧痛(-)、患部の直下が柔らかくなってきました。
左肘関節自動伸展0°P→
⇩
鍼前エコーにてドプラ(+)⇒回復中です。
処)鍼+パルス
コンビ(患部と二頭筋上腕部の遠位へ伸展ROM↑させる目的で)
⇒左肘関節自動伸展P(-)、ROM↑
この患者さんは現在も治療を続けながらサッカーをしていますが、
しこりに柔らかさが出てきてとても良好な状態です。
このケガはバスケットボールやラグビー、柔道等サッカー以外のコンタクトスポーツに多いものになります。
この1例は単なる打撲と思っていたものが、全く痛みが引かず来院されたものです。
骨化性筋炎に移行してしまうと筋肉内に硬いものが出来てしまうので、
関節の動きが制限されたり、同じ部位をまた痛めてしまう可能性が高くなります。
当院には、骨化性筋炎かどうかを判断するエコーや様々な治療器を所有しているため、
スポーツだけでなく、日常生活でぶつけてしまって痛いなどあれば、
かわうちにお任せ下さい‼😊
群馬県太田市市場町672-3
TEL 0284-62-9605