2020.01.08
肋間神経痛に鍼治療
比較的多い肋間神経痛について症例です。
肋間神経痛は、肋骨の間を通っている為ここで圧迫や刺激を受けてしまうと、背中から胸にかけて痛みや痺れ、咳や呼吸するだけでも痛みがあるなど様々な症状が現れてくる場合があります。
肋間神経が圧迫や刺激を受けてしまう原因としては・・・
不良姿勢により骨や筋肉で肋間神経を圧迫してしまう、事故やスポーツなどの衝撃により肋間神経を傷つけてしまう、肋骨や脊椎の骨折により刺激してしまうなど、胸部に広がっている神経の為障害を受けやすくなっています。
胸部を左右に回したり、倒した時など動きの中で痛みがある場合や触れるだけでも痛みがある場合もあります。
また、帯状疱疹により肋間神経に痛みが出る時もあります。
帯状疱疹は、帯状疱疹ウイルスが神経を通り道として、皮膚に至り皮疹を起こす疾患ですが、胸部に発症すると肋間神経に痛みを引き起こします。帯状疱疹による肋間神経の痛みは、皮疹があっても無くても「ヒリヒリ」「ジクジク」とした皮膚表面の持続的な痛みを感じます。
肋間神経痛は、骨粗鬆症の症状が表面化しやすい中年女性に多く見られます。
骨粗鬆症が原因で肋骨骨折や脊椎の圧迫骨折が起きると、それに伴い肋間神経痛の発生頻度が高くなります。男性に比べると女性の骨折の発生頻度は2倍と言われています。
それは女性の閉経に関係しています。
閉経をすると女性は閉経前と比べてエストロゲンというホルモンが減少してきます。エストロゲンは骨の生成に深く関係するホルモンですので減少に伴い、骨がもろく折れやすくなってきます。特に女性の方は40歳を過ぎたら骨密度検診に行っても良いと思います。
骨粗鬆症を予防するためにも、治すためにも食事と運動が大切になってきます。
大事なことは、
食事はカルシウムとカルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含む食品を摂って下さい。カルシウムは乳製品や大豆製品、小魚、緑黄色野菜、海藻などに多く含まれています。骨粗鬆症を含む生活習慣病は、長年の食生活の偏りが原因となってきますので一日一日の食事が大切になってきます。最低限、毎日の食卓に目安として牛乳なら1本分、豆腐なら半丁加えてみて下さい。
後、運動ですが、骨を強くするための運動は、重量上げのような負荷の大きい運動ほど有効ですが、ふつうは例えば散歩や家事の範囲で充分です。家事で毎日動くことも骨を強くできます。自分の出来る範囲で大丈夫ですので、動いてみて下さい。
当院では圧迫骨折を数年前にしてしまい、肋間神経痛が右側に出てしまっている患者様に対しても鍼治療とお灸の治療を行っています。
痛みが出ていた当初と比較すると大分痛みが治まってきたとのことです。
体の痛みでお困りの方は、ぜひ当院へお越し下さい。
群馬県太田市市場町672−3
0284−64−9605
かわうちはり灸整骨院