かわうちはり灸整骨院(太田市・足利市)は、スポーツ外傷やケガ治療の専門家です。

症例集

2021.02.12

超巨大な肩関節の、石灰化沈着性炎!!

四十肩、五十肩にお悩みに方は多いと思います。

どんな対処をしますか?
自分でストレッチ? いや、筋力が足らないから鍛えてみる? 湿布を貼って痛みを抑える? 

色々な方法を試してから、当院に来院される方が多いです。
必死ですよね!!!
私が、医療者という立場じゃなければ、皆さんと同じ方法を取ると思います。特に忙しい方は、そうするしかありませんよね(T_T)

しかし、こちらの立場からすると【もう少し早く来て欲しかったなぁ】と思う患者さんが多いのも事実ですし、また当院で評価した後に患者さんが言われる言葉も【もう少し早く来ておけばよかった】です。

では、放っておくとどうなってしまうのか?

究極の患者さんが最近来られましたので、ご紹介します。

 

50代 男性 自営業

自覚症状:数年前から肩に違和感、たまに痛み、湿布で痛みをごまかしながらお仕事を継続、当院に来られる3日前から激痛。肩が上がらない

本人の来院動機: 肩が上がらなくなってしまい、激痛、服も着られない

所見:
肩関節 外転 30° 外旋/内旋 不能(fast.second.third)  屈曲 30° 伸展 10° 各種 special test可動域出ないため不能。
圧痛: SAB CHL QLS LHB IHI
腫脹: SAB 
エコー観察: 石灰化像++ 

五十肩、石灰化エコ- 石灰化 左右比べた画像
レントゲン所見:対診し、協力医療機関より提供

整形外科からの回答書石灰化 レントゲン

治療方針:
初日 ショックウェーブ、物理療法 
→ 次の日疼痛↑のため
2日目 コンビネーション治療(電気治療と超音波治療を同時にかけられる治療器) 腫脹軽減の為、メディセル(筋膜の治療器)

3日目 同様の処置、しかし疼痛強く三角巾の提案、処方

4日目 それでも疼痛強くシーネ固定で上肢を釣り上げる処置→疼痛はかなり軽減しました。

5日目 自発痛ひどく→ 提携医療機関へご紹介

6日目 超巨大な石灰化沈着性炎 (レントゲンにてショックウェーブで破壊した画像確認)

現在も治療継続中です。

今回の症例について考察すると、石灰化沈着性炎に対する評価は出来ていた。しかし、想定を超える大きさである。
治療については、第一選択は、ショックウェーブ、もしくはステロイド治療しか効果がない。
当院で行える治療は、ショックウェーブのみであり、エコーで確認し施術した。
施術後、肩関節の外転 30°→120°まで改善し炎症所見も見られない

しかし、翌日炎症所見が著明になり再来院。再度エコーで確認すると石灰化は、残存するも小さくなっている。しかし、ドプラ画像(血流をみるモード)で++

石灰化血流増加エコー像

ショックウェーブでは、一過性に起こることが有るため予め患者さんにも説明済みの為、何も揉めることありませんでした。

疼痛の増悪が続き一度画像をしっかり撮り、専門医の判断をしておくべきと思い対診。
→超巨大な石灰化沈着性炎 の診断(レントゲンできれいに真ん中から割れている様子が伺えました。)

ショックウェーブで割れた石灰化レントゲンショックウェーブで割れた石灰化エコー像

その後は、当院にて毎日鎮痛治療し、現在は痛みほとんどない状態です。
しかし、石灰はまだ存在してますので、いつか除去しないといけません。
やはり、ショックウェーブ、ステロイドどちらかしかありませんので患者さんと相談しながら決めていく予定です。

このように、痛みを我慢し年季が入ってしまうと思わぬ自体になる可能性が有ります。
全員がなるわけではありませんが、気をつけなければなりません。

少しでも不安があれば、治療しなくても診るだけでも構いません。

太田市・足利市かわうちはり灸整骨院、にご相談下さい。

お電話でのご予約は、
0284-64-9605

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