2019.10.30
股関節の痛み AIIS(下前腸骨棘) 骨端線損傷 成長期 サッカー
<症例>
栃木県・足利市在住 10歳代男の子
CC(自覚症状):股関節の痛み
PI(原因):サッカーの練習(主にキック動作)
所見:AIIS(下前腸骨棘)圧痛(+) 内転筋付着部(+) パトリックテスト(+) 大腿膝伸展位保持→AIISに痛み(++)保持不能 ROM痛→股関節屈曲(+) 外旋(+) 内旋(+) 外転(+) 内転(+) エコー検査(+)
上記の所見から・・・AIIS(下前腸骨棘)骨端線損傷 内転筋付着部
治療法・・・電気治療 ハイボルテージ治療 後に手技(筋リリース)
・AIIS(下前腸骨棘)とは?
下前腸骨棘とは骨盤を構成する腸骨にある棘のように出ている骨隆起のことです。(イラスト参照)付着する筋肉としては大腿四頭筋という大腿前面に位置する大きな筋肉があるので、日常生活動作やスポーツ動作の影響を受けやすい部分でもあります。
今回の負傷の背景としては、この男の子はサッカーをやっていてダッシュ・キック動作が多いのに加えて柔軟性も低く普段から負担が掛かりやすく、まだ年齢も若いので骨が弱く負担に耐えきれず損傷したと考えられます。また、骨盤の損傷は頻度としては低いのですが、スポーツ障害として成長期の骨の弱い時期に多いと言われています。
治療法としては、電気治療の後に、痛みが強かったため痛みに関係する筋肉・神経にハイボルテージ治療を行い症状の軽減させました。その後治療を続けていき徐々に痛みも減ってきて、復帰直後はテーピング等を使いランニングから始め、経過観察をしながら練習メニューを増やしていき今では痛みなくサッカーを続けています。
このように、患者さんに合わせて治療・経過観察・管理もしていきますのでぜひ太田市足利市のかわうちはり灸整骨院へお越しください!!
・キネシオテーピング(大腿直筋 脛骨粗面~下前腸骨棘)