かわうちはり灸整骨院(太田市・足利市)は、スポーツ外傷やケガ治療の専門家です。

症例集

2019.10.30

股関節の痛み 変形性股関節症 柔軟性低下 拘縮 

<症例>
群馬県桐生市在住 70歳代男性   
CC(自覚症状):左股関節の痛み
PI(原因):重量物を繰り返し持ち上げる+柔軟性低下
所見:左股関節・殿部に圧痛(+) 左腸腰筋拘縮(+) 左大腿四頭筋拘縮(+) 
   パトリックテスト(+) トーマステスト(+)
ADL(日常生活動作)→体位変換時に痛み
上記の所見の結果・・・左変形性股関節症の疑い(筋肉柔軟性低下→拘縮)
治療法・・・電気治療 手技  骨盤矯正
・パトリックテスト

・トーマステスト

<変形性関節症とは?>
股関節を構成する骨盤と大腿骨の間にある関節軟骨が傷つき・すり減ってしまうことで、衝撃や摩擦などの影響を受けやすくなって負担が蓄積し股関節周りの痛みを訴えるようになります。原因としては、発育性股関節形成不全・臼蓋形成不全といった先天的なものが多くを占めていて、他にも筋肉の硬さからくるものなどもあります。また、変性・変形が進むにしたがって骨棘・骨嚢胞を形成し症状が悪化してしまうことがあるので早いうちの処置が大切になってくるので注意しましょう。

この患者さんの場合には、大腿四頭筋・腸腰筋といった股関節をまたぎ大腿部前面に位置する筋肉の柔軟性低下による筋拘縮が原因で、筋拘縮になると本来の動きが制限され(可動域制限)股関節に負担が掛かりやすくなり痛みにつながったと考えられます。
治療法としては、電気治療後に手技にて下半身の筋肉を中心に緩め、柔軟性向上・負担軽減を目的とした骨盤矯正(ストレッチ)を行いました。今日まで数回治療し、痛みは減少して楽になったとのことですが、まだ筋肉の固さが見られるので、継続治療していきながらさらなる症状軽減を目指していきます。
・大腿四頭筋ストレッチ

・腸腰筋ストレッチ