2019.10.30
手首 痛み 骨折 コーレス骨折
〈症例〉
群馬県太田市在住 10代男性 左手首の痛みを訴え来院
CC(自覚症状):左手首の痛み
PI(原因):自転車で転倒し地面に手をついた
所見:左橈骨遠位端 圧痛(+) 腫脹(+) 変形(+)
評価:左橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)
この患者さんは、自転車で走行中に転倒し左手を地面についた後、左手首を動かせないほどの痛みを感じ当院に来院されました。
前腕は橈骨と尺骨という2本の骨で構成されていますが、橈骨の手首に近い部分(遠位端)に圧痛があり高度な腫れと手の甲側(背側)と親指側(橈側)に骨が浮き出るような変形が診られました。
エコーでの検査も行い骨折と判断、骨に転位があった為正しい位置へと戻すように応急処置での整復を行いました。
その後固定し整形外科へ対診、レントゲン上でも骨折が確認されましたが当院で整復を行った為、骨は正しい位置へと戻されていました。
今後は治癒を早めるように超音波治療機を当てながら、手指など動かせる部位に関しては少しづつリハビリを行っていきます。
この部分での骨折は転んで手のひらをついた際に多く発生し別名を「コーレス骨折」とも言い、特に骨が弱くなっていく高齢者に多いと言われますが、スポーツでの転倒や日常生活での転倒などの際に若い方でも起きる可能性が高い骨折です。
当院では、表面上から見えない骨や筋肉の怪我の状態をエコーにて観察することが出来ます。
これにより怪我に対して正しい判断をして処置をすることが出来ます。
スポーツや日常生活での怪我がありましたら、ぜひご相談して下さい。