2019.10.30
手根管症候群 太田市の患者さん
本日の症例は「手根管症候群」です。
太田市 75歳 男性
1年ほど前から両腕が指先にかけてしびれる症状が常に有り、来院された患者さんです。
所見)しびれは、母指から環指の母指側の3本半の指に強くあるTinel兆候(+)
農作業で腕を酷使している円回内筋症候群の併発も診られました。
処置)ハイボルテージによる電気療法(前腕屈筋の筋緊張緩和)鍼治療、ストレッチ指導経過)週に1回(農作業で酷使する時期は週2回)施術を行い2ヶ月経過あたりからしびれは母指、示指、中指の指先のみになり3ヶ月経過後は指先のしびれも薄れてきてしびれを感じない時期もある。
手根管症候群とは、手のひらに手根骨と靭帯でつくられる手根管よ呼ばれるトンネルがありその中には、正中神経と屈筋腱が通っています。そのトンネルで正中神経が圧迫され、手指のしびれや知覚障害、母指の付け根が痩せ細かい作業が困難になるなどの症状が出ます。
今回の患者さんは、農作業での腕の過度の使用が原因となり前腕の筋緊張から手根管内の内圧が高まってしまったことにより手根管症候群の症状が発症してしまったようです。