2019.10.29
肩の痛み QLS症候群 神経痛
〈症例〉
栃木県足利市在住 40代男性 左肩の痛みを訴え来院
CC(自覚症状):左肩の痛み
PI(原因):仕事で重い物を持つ動作を繰り返していた
所見:肩関節 外旋(+) 伸展(+) 三角筋 圧痛(+) QLS 圧痛(+)
Anterior test(+)
評価:QLS症候群
QLSとは、「クアドリラテラルスペース」の事で日本語では外側腋窩隙と呼ばれたりします。
場所は肩後方にあり、小円筋、大円筋、上腕三頭筋といった筋肉で囲まれた四角形の隙間のことを指します。
この隙間には、肩の大きな筋肉である三角筋を支配する腋窩神経や上腕骨頭など肩関節の栄養をしている後上腕回旋動脈など重要な神経や血管が通っています。
この患者さんは、普段から前かがみで重い物を持つことが多く肩周りの筋肉は緊張が強くなっており、その結果周りの筋肉で神経を圧迫してしまい肩に痛みが出てしまいました。
施術としては、ハイボルテージによる電気療法にて神経の痛みを抑えていきながら、原因である肩周りの筋肉の緊張に対しては当院のメニューである猫背矯正を用いてリハビリを行いました。
ハイボルテージ電気療法
ストレッチによる猫背矯正
2,3回程度の通院で経過は良好であったため、今後は週に1~2回程度猫背矯正等のリハビリを中心に行っていきます。